油脂会社のパーム油問題への対応状況
アンケート回答せず:
カネカ、植田製油、理研ビタミン
評価項目の詳細やそれぞれの企業の進捗についてはこちら【73KB】よりご覧いただけます。
2022年度総評
これまで「日用品・油脂・調味料会社」であったカテゴリを、2022年度に「日用品会社」、「油脂会社」として独立させました。また、RSPOのメンバー企業の中でも、パーム油の取扱量が大きい植田製油と理研ビタミンを新たに対象に加えました。
全体として、食品業界と比べてパーム油問題への意識が高く、取り組みが進んでいる印象を受けました。今回アンケートに回答いただいたすべての企業がRSPO認証油を調達しているという結果は、この業界における意識の高さを示していると思います。
日清オイリオ、不二製油、J-オイルミルズの三社がNDPE(森林減少禁止、泥炭地開発禁止、搾取禁止)方針の内容を含む調達方針を持っていると回答しています。
また、パーム油のサプライチェーンを搾油工場まで把握していると回答した企業は、日清オイリオ、不二製油、日油、J-オイルミルズ、ADEKA、ミヨシ油脂の6社(うち日清オイリオと不二製油は把握だけでなく公表済み)でした。
さらに、苦情リストやNo Buyリストは、生産地で問題が発覚した場合に対応するためのもので、方針を実施していることを示す指標の一つとしていますが、まだほとんどの企業が持っていない中で不二製油、日清オイリオグループが作成・公表していると回答しました。
今後、これらの企業が日本での先進事例を示すことで、業界全体を牽引されていくことを期待しています。